日本三名城とも言われる熊本城まで徒歩10分に位置し、1926年(大正15年)開校と歴史あるルーテル学院高等学校では、 クラブ活動の一環として長年にわたり<いけばな>の指導が行われてきました。

今年も『熊本地区 学生いけばな競技会』への参加を楽しみにしていましたが、コロナウイルス感染拡大のため中止が決定し、落胆した生徒たちから「部内で競技会的なものができませんか」との声があがり、ご指導いただいている小原流 中尾日出子 先生にご相談のうえ、急きょ部内で競技会を実施することになりました。

6月30日(火) アガパンサス・ひまわり・かすみ草を使った『たてるかたち』 を課題に、 生徒たちは日ごろのお稽古の成果を発揮すべく真剣に取り組みました。挿花後は厳正な審査のうえ、手作りの賞状と中尾先生が用意してくださった副賞を授与しました。

✿ 生徒からのレポート ✿ 私たちの華道部は計5人で活動していて、それぞれの進度に合わせて練習しています。そこで私たちの指導をして下さるのが中尾先生です。中尾先生は明るく、面白い話をいつもして下さり、とても和やかな雰囲気で活動しています。私たちはそんな中尾先生に指導していただいて嬉しいです。しかし、コロナの影響で学生いけばな競技会が中止になり、とても残念に思っていました。そこで自分たちで何かできないかと考え、学校で競技会をすることにしました。本大会と同じ40分で行い、アガパンサス、ヒマワリ、カスミソウで生けました。審査を中尾先生にお願いし、名前を伏せた状態で評価していただきました。自分たちで考えた企画なのでとても盛り上がり楽しかったです。
毎回のお稽古で、【自分で考えながらいける】ことをしっかり身につけた熱心な生徒たちにとって記憶に残る一日になったことと思います。
