花の発するエネルギーをもらいながら、
多くの人と知り合い、その関係を大切に続けていきたい。
今回は、前回の永嶋浩子さんから、「家庭といけばなを両立させているおおらかなで、素敵なお母さん」と、ご紹介いただいた平井五百合さん。
副支部長としての多忙さのなかでも、
地域の花展などには欠かさず作品を出品されています。
永嶋さんとの出会いから、パッチワークの指導、
そして子育てをしながらいけばなを続けてこられた様子などを伺いました。

永嶋さんとお知り合いになってから16年になります。直接お会いできるのは年に2〜3度の花展などの機会ですが、電話でのお話は比較的多く、近況を話し合ったりしています。また、いけばなについて困った時の相談や花材の調達など、お願いごともよく聞いていただいています。
最初の出会いは平成5年の4月頃で、お互いに通っていた東京・青山のいけばな教室でした。永嶋さんが受付を担当されており、私が出席カードを出して「お願いします」と挨拶をしたのが最初でした。その時の印象は、物静かで周りに気遣いのできる方だなあという感じでしたね。その後お付き合いを始めてからは、若いのに頼りになる方だと思うようになりました。
現在、ボランティア活動として病院のケアセンターでパッチワークを教えています。
この病院ではいけばなの指導をしていた関係で、病院側からパッチワークもぜひお願いしたいとの依頼を受けて始めました。午前10時から12時までの2時間、若い方から高齢の方も一緒に指導しています。高齢の方にとってはピース作りがなかなか正確にできず、仕上がりが見本どおりにならないこともありますが、根気よくゆっくりと教えています。
高齢の方たちが無心にキルトをしている姿や、できあがったときの喜びの笑顔はとても素敵です。また、昔の思い出話を聞いたり、物の大切さを教えていただいたり、指導しながらいろんな勉強をさせてもらってます。
ひとつの作品ができあがるまでに時間はかかりますが、皆様はこのひとときをとても楽しみにされているとのことです。今後も続けてほしいとありがたいお言葉をいただいています。
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小田原支部では副支部長として、年間行事の運営、会計の補助、他支部の花展や祝賀会への出席、そして地域の研究会では課題作品の採点なども担当しています。 まだまだ未熟で大変ですが、他支部に招待され、素敵な花展を拝見したり、大勢の先生方とお会いしていろんなお話をうかがえることは楽しみのひとつです。それに支部の行事や会合が無事に終わったときに拍手をいただいたときは、本当に心からうれしく思います。これからも、しっかりと支部長の補佐ができるよう勉強中です。 また、自宅でいけばな教室の運営や伝統文化こども教室での指導、秦野華道協会や神奈川県展などへの作品出品などにも携わっています。地域では小田急線の渋沢駅に他流派の数名の先生方と作品を展示しています。 これからは、植物の出生環境や様子を見学しにいろんなところに出かけ、少しでも本物を見る目を養いたいですね。そしてそのことが、花を見て「可愛い、美しい」と感動し、花をいけて楽しかったと言ってもらえるような生徒を育てることに役立てばと思います。 私にとっていけばなは、花の発するエネルギーをもらい、多くの人と知り合い、その素晴らしい関係を大切に続けていけるものです。
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【平井 五百合さんに一問一答】
●好きな花 | ニゲラ |
●好きなミュージシャン | 徳永英明 |
●お薦めのアルバム | 「VOCALIST」 |
●マイブーム | 洋裁 |