いけばなは生活の中で、豊かな感性と落ち着きを与えてくれるもの。
今回は、前回の津嶋きぬ子さんから、「ユニセフなど、社会奉仕の分野で幅広く活躍されている方」と、ご紹介いただいた大山米子さん。
弱視の方たちのための拡大写本づくり、ユニセフでの資金協力、
そして、国際交流ひろばでの留学生たちへのいけばなや茶道の指導など。
津嶋さんとの出会いから、幅広いボランティア活動といけばなに取り組む日々の様子を伺いました。
津嶋さんとの出会いは、平成12年4月です。大阪での幹部研修会で同じグループになり、自己紹介の後いけばな活動の話の流れから、私のボランティア活動へと話題が広がったのを覚えています。 研修終了後、お互いに大阪城へ行ったことがないということで一緒に見学し、夕食を共にしたことが楽しい思い出として残っています。今でも時々、当時のことが会話のなかにでてきます。 津嶋さんは気さくな方で、自然体でお話しができました。それは今も変わりません。 普段は、電話でのお付き合いが多いのですが、東京での花展のときに偶然お会いしたことがあり、久々に友情を確かめ合いました。 |
|
|
今、私は3つのボランティア活動に取り組んでいます。ひとつは、拡大写本ボランティア「くるみの会」です。平成3年にひたちなか市の社会福祉協議会の広報紙に掲載されていた、ボランティア紹介の記事を見て参加しました。 拡大写本とは、弱視の方たちにとって“読みやすく使いやすい本”のことです。 拡大写本づくりは、3種類の文字の大きさ、行間の広さを変えたサンプルを作って、弱視の方に確認してもらいながら、それぞれに合った形で決めます。また必要に応じて図や写真なども拡大して貼付します。一度、機械でまとめて作ったときもありますが、弱視の方から手作りのほうが目の疲れが少なくて読みやすいという感想を聞き、今は手作りで作っています。 弱視の方たちからは、「学校を卒業したらボランティア活動をしたい」という声もあり、実際に大学に進んで活動されている方もいます。また、保護者の方からは、「多くの不安があったが、希望が持てた」と、喜ばしい声もいただいています。 |
|
|
![]() ![]() |
私がいけばなを始めたのは、とにかく「花が好きだった」のひと言に尽きます。いけばなを始めてから今日までで、芸術祭花展で他の社中の会員さんと大作を制作し、完成したときの達成感や満足感は印象深い思い出です。素晴らしい先生に恵まれ、中央での大きな花展で先生の手伝いとして何回か参加できたことも貴重な体験です。また、立派な講師の方々とも身近にお話しできたことは私の財産です。 最近の支部の花展や社中展では合作が多く、花材の取り合わせや調整にひと苦労していますが、みなさんと楽しく作品づくりに取り組んでいます。
|
|
![]() |
【大山 米子さんに一問一答】
●好きな花 | フリージア、椿 |
●好きな作家 | 五木寛之 |
●好きな音楽アーティスト | コブクロ |
●好きな画家 | 東山魁夷 |
●お薦めの本 | 親鸞 |
●マイブーム | 一筆箋の収集 |