みんなのいけばな

File No.76

菊池さん 菊池さん 東京都/八丈支部

花が好き!人が好き!すべての出合いに感謝の日々

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」

温暖な気候にめぐまれ
豊かな自然にあふれる八丈島は私の自慢

女性のたしなみにとご両親から勧められ、いけばなを始められた菊池さん。
たまたまお隣にお住まいだったいけばなの先生が恩師となり、やがて人生の師と言えるほど深い絆を結ぶことに。「とにかくお花が大好き!」とおっしゃる菊池さんが、人との絆の大切さとふるさと八丈島のすばらしさをお聞かせくださいました。

緊張のセミナー会場での素敵な出会い

 芦澤先生との出会いは、初めて参加した支部長セミナーの会場でした。素晴らしい作品をいけられる先生ばかりの中で大変緊張していた私に、たまたま同じグループとして近くの席に座っておられた芦澤先生が明るく声をかけてくださったおかげで、心が一気に軽くなりました。

 とてもきさくで、いつ・どこでお目にかかっても出会った時と同じように声をかけてくださり、いつしか私も常に自然体でお付き合いさせていただくようになるなど本当に素敵な先生だと思っています。
 現在は、お互い支部長の役務に忙しく、電話や行事・会議でお話をすることしかできませんが、富士支部には一度お伺いして交流を深めたいと思っておりますし、芦澤先生にもぜひ八丈島にいらしていただきたいと考えています。

千脇 三芳先生と専門教授者勉強会のあとで(菊池さんは前列左から2番目 2013年2月)

自然のなりゆきで始めたいけばなが縁で 素晴らしい師とめぐり会うことに

みんなの花展 出瓶作品(2014年5月)

 実家の隣が、のちに恩師となる奥山 月蛾乃先生のお住まいで、「女性のたしなみとしていけばなを習っておいたらどうか」という親の勧めもあり、中学生になると当たり前のようにいけばなを習うことになりました。畳の部屋でのお稽古でしたが、最初は正座もままならず、いけ終わる頃には足がしびれて立つこともできなかったことが今は懐かしい思い出です。私にとっての先生は、それはとても大きな存在で、将来自分が同じ道を歩むなどとは想像もしておりませんでした。

 八丈支部におきましては、平成16年より幹部を務めさせていただいておりましたが、同22年、当時、支部長として12年目を迎えていらっしゃった奥山先生より「次期支部長に」とご指名をいただいた際、そのような大役はお受けできないと断りの意志をお伝えしたところ、とても悲しそうな表情をされましたので、「今までのご恩に報いることができるのならば」と、重責を引きつがせていただくことを決心し、今日に至っています。

 仕事を持ちながら、4人の子育てをするというのは、一言では言い尽くせないぐらい大変なことも多く、迷いや悩みが尽きることがありませんでしたが、「大好きなお花」に癒され、いけばなだけは一度もやめたいと思うことなく、ここまで参りました。奥山先生とのおつきあいも早や50年になろうとしていますが、いつの日も私の一番の良き相談相手であり、たくさんのお知恵を授けてくださるなど、公私ともにご指導してくださいますし、いけばなを続けたおかげで大勢の方と知り合い、お付き合いをさせていただけていることに感謝の気持ちでいっぱいです。また、これまでの軌跡を振り返り、あらためて「奥山先生の門下で本当に良かった」と実感しております。

みんなの花展会場風景(2014年5月)

深い絆で結ばれている八丈支部 この絆こそが支部の誇りです

 八丈支部には「自然あふれる環境の中で!身近な花を!楽しくいけよう!」という思いが脈々と受け継がれていますので、支部の運営も “陸があり・風が通り・水辺がある” 写景自然のようでありたいと思っています。花展の開催においても「やって良かった!!」と皆が思えることを目標に積極的に取り組んでいるつもりでおりますが、中でも支部長就任の翌年に開催いたしました支部創立50周年記念花展は、心に強く残る特別な花展となりました。

この色を見てください。八丈の空!海!緑!(2014年5月)

趣味は料理とガーデニング ふるさと八丈島が私の元気の源です

 お料理は「作る」のも「食べる」のも大好きです。小学校5年の時、初めてアジをさばき、お刺身をつくってからは、誰に教わるでもなく見よう見まねの我流ではありますが、どんな魚にでも挑戦しています。また「すし種」にふさわしい魚が手に入った時は、すぐさま「島ずし」に変身します。伊豆諸島名物の「くさや」、明日葉の天ぷら、翠色がきれいなあしたばうどん、海藻を煮出して固めた「ぶど」などもお勧めです。
 海の幸・山の幸をふんだんに使った美味しい郷土料理の数々を是非皆さんにも味わっていただきたいと思います。

八丈島の郷土料理 (左上から)島寿司、くさや、明日葉の天ぷら、翡翠色のあしたばうどん(写真提供・八丈島観光協会)

 また、元来、お花が好きな私ですが、「いける」だけにとどまらず、結婚後から始めたガーデニングで「育てる」ことにも夢中になり、今では立派な趣味の一つと言えるほどの腕前になったのではないかと自負しています。それぞれの美しさをもつ草花をバランス良く配して作った寄せ植えは見ているだけで楽しく、安らぎを感じますし、季節ごとに咲く花々は、年中私を元気づけてくれます。

内孫3兄弟・家の畑でとれたバナナと共に(2014年9月)

 温暖で雨が多く風の強い八丈島には「光るキノコ」が自生するなど、植物も個性豊かなものがたくさん生息し、時には格好の花材にもなり、私たちいけばなをたしなむ者にとっては、そういう点においても【我が自慢のふるさと八丈島】はとてもめぐまれた、素晴らしい環境だと言えるのではないでしょうか。

八丈富士と色とりどりのフリージア(写真提供・八丈島観光協会)
【菊池 娥さんに一問一答】
好きな花: すべての花が好きです
好きな作家: 日本習字の創立者・原田 観峰 先生
マイブーム: 味噌・ポン酢

菊池 娥さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、古宮 才由里さん(東京支部)です。現在は東京都内にお住まいですが、八丈島にいらした頃には、門下だけではなく、一時期職場も同じだったことから、共通の話題も多く楽しい時間を過ごされたそうです。何事にも真面目に取り組む丁寧な仕事ぶり、女性らしい言葉遣いや物腰には見習うべきところが多いとのこと。どうぞお楽しみに。


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