みんなのいけばな

File No.69

滝口 登美江さん 滝口 登美江さん 埼玉県/東京支部

花からもらった癒しと活力をたくさんの人に伝えていきたい

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」

“女子力アップ”のために始めたいけばな
厳しくも優しい師や社中の仲間たちとも長いお付き合いが続いています

「職場で花の名前を聞かれたのに答えられなくて・・・」
ふとしたことがきっかけでいけばなを始められたとおっしゃる滝口さん。たくさんの花の名前を覚えるにとどまらず、いつしかその魅力にとりつかれ、気づけば教える立場にまでになっていらっしゃったとのこと。現在は、幹部として支部の発展にも尽力される日々。師への思い、趣味の観劇についてなど、楽しく語っていただきました。

気配りといけばなへの熱い心を 兼ね備えていらっしゃる畔蒜先生

 平成14年、研修課程U期で千葉支部の先生方をはじめ、大勢でお食事した時が畔蒜先生との出合いでしたが、お料理を取り分けてくださるなど、気配りが行き届いた方だなと感心いたしました。翌年、大阪で研修課程U期を受けた時に宿泊先のホテルで畔蒜先生からお声をかけていただき、先生のお弟子さんの花器を一緒に探しに出かけてから、親交を深め、その後は、研修のたびにご一緒させていただくようになりました。
 畔蒜先生よりマイ・イケバナのお話をお聞きしたことが、私もマイ・イケバナへ出品するきっかけとなったのですが、常に、優しく情熱的な先生とは、いけばなの話をしているとついつい時間を忘れてしまいます。研究院講師になられ、お忙しい日々を送られていますが、月1回はメールで近況報告をし合うようにしています。


マイ・イケバナ出品作品(2012年)

「花の名前を知りたい」がいけばなを始めたきっかけ 良き師との出会いで、お稽古に精進する日々

 忘れもしない昭和61年春のこと、職場で尋ねられた花の名前が答えられず、「花の名前を覚えたい!」。今でいう所の“女子力アップを図りたい!”の一心から、「近道はいけばなをすることだ!」と思いたち、さっそくカルチャースクールを訪ねました。いくつかの流派がありましたが、たまたま都合の良い曜日が「小原流」で、丁度、新規の生徒受け入れも可能と言う絶妙のタイミングでした。

 そのカルチャースクールでご指導いただいたのが、恩師の鈴木五十子先生です。初心者の私の花を見違えるように手直ししてくださり、とても感動したことを今でも鮮明に覚えています。数年後、カルチャースクールから先生のお教室に移り、じっくりいけばなに取り組むようになりました。明るく楽しく、そして時には厳しくご指導いただき、お花の先生ってすごいなぁと実感しました。一緒にお稽古を続けてきた社中の方とは、地区展や花展に参加するなど、長いお付き合いをしています。

 平成10年頃だったと思いますが、勤務先のすぐそばに、手作りの素敵な陶芸作品を眺めながらおいしいコーヒーをいただけるサロン的なお店がオープンしました。オーナーのお人柄に惹かれ、通っているうちにお店の器に花をいける機会をいただけることになりました。とても難しいことではありましたが、本当に楽しくて…ただ、「あの時もっと素敵なお花をいけられればよかったのにな。」と思うことが今でも時々ありますが…。うれしいことに、このお店で親しくなった書道の先生やそのお弟子さんは、今でも花展に足を運んでくださいます。

支部では幹部として丁寧な仕事を心がけ 花展へは社中の仲間と精力的に参加

 平成22年に東京支部幹部を拝命し、現在、3期6年目を務めています。それまで研究会には参加する立場でしたが、幹部になり、運営の大変さが身に染みてわかりました。私は、専門教授者の先生方の許状申請時の窓口を担当したり、東京支部HPの更新作業をおこなっていますが、常々正確で丁寧な仕事を心がけています。


盛花まつりに支部役員同期3名で参加しました(2011年)

東京支部花展(手前の作品 2009年秋)

 東京支部の役員となって3年目の平成24年に支部創立90周年記念花展があり、役員の造形合同作品に参加させていただきました。大きく左右に伸びた晒し垂れ桑にたくさんのこよりをつり下げた作品でした。役員5人、腱鞘炎になりながらも、お互いを「コヨラ〜(笑)」と呼び合い、ひたすらこよりを作り続けるなど、大変な思いをしましたが、完成した作品から『丁寧な仕事は裏切らない』ということを実感しました。今でも忘れられない思い出の作品の1つとなっています。


東京支部創立90周年記念花展 役員合同作品(2012年4月)

 また、毎年3月に開催されるいけばな協会展には欠かさず出品しています。
 この花展は協会に登録されている流派が一堂に会するもので、1席を2名で使って良いとのことで、いつも社中の方と参加していますが、器や花材を決める際に、2人の作品に調和がとれるよう心がけています。


いけばな協会展出品作品(右の作品 2013年)

いけばな協会展出品作品(右の作品 2014年)

趣味は歌舞伎鑑賞や観劇 ディズニーにも夢中です

 趣味の1つとして歌舞伎鑑賞があります。義姉の影響で贔屓になった四代目市川猿之助さんの東京の舞台には必ず足を運んでいますが、伝統芸能を伝承していく姿が潔く、とにかく素晴らしい舞台です。


劇団PATHOS PACK公演「カフェ アオギリ」を
永嶋浩教先生と観劇。(楽屋にて)

左から宇梶さん、滝口先生、永嶋先生、仲道くん
(2015年1月東京芸術劇場)

 また、東京支部は研究会で青山学院大学の学生さんに会場の設営準備・片づけなどをお願いしていますが、卒業生の一人、仲道和樹さんが役者をめざしてがんばっていらっしゃるので、出演される現代演劇の舞台も欠かさず観ています。彼は宇梶剛士さん主宰の劇団“PATHOS PACK”に所属しているのですが、2013年2月の初舞台以来、新宿・下北沢・中野・自由が丘・池袋などあちらこちらの公演先を追っかけています。今回、このコーナーで仲道君の活躍を紹介することを宇梶さんも喜んでくださったそうですが、仲道君を応援する東京支部の役員は、私だけではなくたくさんいるんですよ。



栄光ゼミナール 華道部にて(2015年3月)

 それから、ディズニーも大好きで、毎年欠かさず主人とディズニーランドやディズニーシーに遊びに行きます。3〜4年前に、支部の先生方と大勢でディズニーシーに行った時には、案内係をさせていただき、楽しい一日を過ごしましたが、少しは皆さんのお役にたてたかなと自負しています。

 私にとって、いけばなのお稽古は、一心に花に向き合える時間で、お教室はほっとできる空間です。とくにお勤めをしている頃は、花の力に癒され、明日も頑張ろうと、元気をもらっていた気がします。自分が教える立場となった今、お稽古に来てくれる生徒たちに、花と向き合う時間が、明日への力となるよう、いけばなの魅力を伝え続けていきたいと思っています。

【滝口 登美江さんに一問一答】
好きな花: ダイヤモンドリリー
好きな画家: 伊藤若冲
好きな作品: 『葡萄図』(プライスコレクション)
マイブーム: “北陸新幹線”(金沢や富山に行きた〜い)
(マイナーですが、2015年3月14日JRダイヤ改正に伴い、関東の交通網が変わります。それも気になる!)

滝口 登美江さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、松田 美也子さん(湘南支部)です。平成21年4月からビギナーズスクールで松田先生の助手になったことがきっかけでお付き合いが始まりました。明るく的確なご指導がとても素敵な先生で、高校でのいけばな指導を通じて交流されている生徒とのお話も楽しく聞かせていただいているそうです。どうぞご期待ください。


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