みんなのいけばな

File No.64

稲田 清華さん 稲田 清華さん 大阪府/大阪支部

興味本位で始めて早や半世紀 今なお魅了され続けている小原流いけばな

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」

花をいけることは自分をいけること
花との出合いやいけばなを通じての
人との出会いに喜びを感じる日々

偶然の出会いも続けることで必然の出会いに変わります。
妹さんが高校のクラブ活動でいけばなをされていたことがきっかけで、自身もいけばなに興味をもたれ、気づけば早や半世紀の年月が過ぎていたとのこと。稲田さんといけばなの偶然の出合いが必然に変わっていった日々のご活動ぶりと、いけばなの延長としてたしなまれている素敵な趣味のお話についておうかがいしました。

林さんは明るくてパワフル 会うたびに学生時代の同窓生だったかのような懐かしさを憶えます

 林さんとの出会いは、1991年研修課程U期。控室で隣の席になり、実技課目についての話をしたのがきっかけだったと思います。宿泊先のホテルも同じことから夕食をご一緒にするうち、ダンスのお話を聞かせてくださったり、共通の趣味であるスキーの話題も飛び出すなど、楽しい時間を過ごしました。
 “ひまわりのように明るくて、パワーにあふれた方”という林さんの最初の印象は今も変わらないまま。常にチャレンジを続けながら、楽しく人生を送っていらっしゃる素敵な方だと思っています。
 最近は、年賀状でやり取りをするぐらいですが、小原流の行事などでお目にかかれた時は、同窓生に会った時のようにとても懐かしい気持ちになります。創流100周年記念花展が行なわれた時も研修中に仲が良かった方々を林さんが集めてくださり、東京で皆さんとご一緒にお食事をしたことが、今でも深く心に残っています。

妹の部活がきっかけで始めたいけばな いけばなに対する思いは今も飽きることがありません


「伊丹市いけばな展」出品作品(2008年)

平成25年大阪支部新年会にて

 私がいけばなを始めたのは妹の影響です。高校のクラブ活動でいけばなをしていた妹は、卒業後、教えていただいていた先生の茶華道教室にうかがうことになり、私も興味本位で一緒に通い始めました。安易な気持ちで始めたものの、今も飽きることなく続けられているのは、やはり「小原流いけばな」が魅力的だったからだと思います。

 “花をいけることは自分をいけること”だと思っているので、そういう意味ではちょっと怖くもあり、もっともっと花を上手にいけられるようになりたいと思い日々苦心をしていますが、素晴らしい花材にめぐりあえた時の喜びや、いけばなを通じていろいろな方々と出会える楽しみは何にも代えがたいものがあります。
 住まいのある伊丹市(兵庫県)の市役所でもロビーに花をいけていると、昔お花を習っていたという方や園芸家、こども連れの方などが声をかけてくださったり、作品をご覧いただけたりと、うれしいひとときを過ごさせていただいています。

大阪支部や伊丹市いけばな協会の一員として さまざまな行事に関わっています



「大阪支部創立100周年記念花展」出品作品
(2010年)

 半世紀近く学び続けるとともに、花展などへも積極的に出展しています。中でも、もっとも印象深いのは、大阪支部創流100周年記念花展で、支部役員として運営にたずさわり、支部全員が一致協力して無事に花展を終えられたことで、何より誇らしい思い出となっています。また、日本いけばな芸術展では、2009年4月京都島屋、2012年4月大阪島屋に合作を出品するなど精力的に活動を続けています。


「日本いけばな芸術展」合作(2009年 京都島屋)

「日本いけばな芸術展」合作(2012年 大阪島屋)

 大阪支部は支部長のもと、しっかり1つにまとまった活動的な支部です。昨年、副支部長の任務は終えましたが、今後も社中を育てながら、側面から協力していきたいと思っております。来年(2015年)は“支部創立105年 花展”を開催しますが、そこでも支部の結束力と底力をお見せすることができると思っています。


お正月花をいける自宅教室の風景

 また、支部での活動とは別に、伊丹市の後押しを受け活発に活動している「伊丹市いけばな協会」の会員の一員でもありますが、2012年はアメリカ(ワシントン)に桜を贈られてから100年になることを記念し(この時の台木が伊丹市で育てられたことにちなむ)、「伊丹市桜まつり」の一行事として旧岡田家住宅の酒蔵を会場に「桜のいけばな展」が開催され、作品を出品させていただきました。


「桜のいけばな展」出品作品(2012年)

「藤のいけばな展」出品作品(2014年)

 2014年5月には、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に関連し、官兵衛が伊丹有岡城の土牢に幽閉された時に窓から見えていた藤の花になぐさめられたという逸話にちなんで「藤のいけばな展」がことば蔵という会場で開催されました。各流派がそれぞれ藤をいけたのですが、放送日に合わせたために開花時期が過ぎてしまい、随分と苦労をしました。


 そのほか、同じく伊丹市いけばな協会会員となっている社中と協力し、こどもいけばな教室や、いけばな入門講座を開催するなどの活動をしています。


伝統文化こどもいけばな教室の風景

植物から生まれた色の美しさを 染織にいかし作品を生み出しています


茶道教室にて

 いけばなと同様、同時期に習い始めた茶道も今も続けていますが、そのほか、いけばなで使った植物等を利用して草木染めをし、その糸を紡いで織りマットやマフラーなどを作っています。
 テキスタイルスクールの友人と「いけばなと染織展」と題した作品展も数回開催しましたが、最近は、お花が主の生活で中々時間が取れず小さな作品しか作ることができなかったので、染色にかける時間をもう少しふやして、作品づくりをしていきたいと思っています。

【稲田 清華さんに一問一答】
好きな花:
好きな作家: 新田次郎
好きな作品: 『孤高の人』
マイブーム: 温泉めぐり

稲田 清華さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、大阪支部の共通の友人を通じて知り合った谷川 博子さん(大阪支部)です。いけばなや造形の技術が素晴らしいのはもちろんのこと、思いやりとユーモアにあふれ、心から信頼できる素敵な方とのことです。どうぞご期待ください。


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