みんなのいけばな

File No.61

奥田 豊賀さん 奥田 豊賀さん 愛知県/名古屋支部

技巧だけでなく心がなくてはならない 師の教えを胸に、学び続けた日々を経て今日があります

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」

「何事も始めるのに年齢は関係ない」
チャレンジ精神を大切に、努力してたどりついた今

いけばなじんには多彩な趣味をお持ちの方が沢山いらっしゃいますが、奥田さんもそのお一人。高い向上心を持っていけばなに取り組まれる一方で、山歩きにマンドリンと屋内外を問わずアクティブに活動していらっしゃるという楽しいお話をうかがいました。

聡明で笑顔が素敵な飯田さん バスで巡った東京観光も楽しい思い出です


中日いけばな芸術展に出瓶(2010年6月)

 1990年代の終わり頃、研修課程に通う会館への往復時に飯田さんとご一緒する機会が多く、自然と親しくなりました。「若くて聡明な方」というのが飯田さんの第一印象。いつも笑顔で接してくださったので、親しみを込めて「マリちゃん」と呼ばせていただき、いけばなや趣味の話題で盛りあがりました。

 私は名古屋、マリちゃんは熊本と遠距離のお付き合いですから、普段はメールや電話でのやりとりが多いのですが、2012年東京での家元花展の際には“熊本支部のツアー”に便乗させていただき、スカイバスで一緒に東京都内観光を楽しみました。

会社でのクラブ活動として始めたいけばな 温かくも厳しく指導くださった恩師に感謝


中日いけばな芸術展に出瓶(2011年5月)

 私がいけばなに出合ったのは、卒業後、就職した会社に華道部ができ、創設メンバーとして誘っていただいたことがきっかけです。登山を趣味としていましたので、「山に出かけた時に花の名前がわかったら楽しいかも」という軽い気持ちだったのですが、だんだんと花をいけることがおもしろくなり、仕事のあと、あまり熱心にお稽古に通っていたので、先生から「たまには休んでもいいのよ」と言われるほどでした。
 やがて研究会にも出席するようになりましたが、友人は95点をいただいているのに私は85点しかとれず、何とか自分も95点をいただきたい!と向上心が湧いてきました。
  この頃から、登山に行っても高山植物だけでなく植物全般に目が向くようになり、いけばながますます楽しくなりました。


中日いけばな芸術展に出瓶(2012年5月)

 年数を重ねていくうちに、いけばなをもっと深く学びたいと思い、故・泉谷豊宣先生の大阪のお教室にも伺うようになりましたが、仕事を持っていたので月1回が精一杯でした。大阪で研修課程が始まり、ようやく3年目ぐらいに受講できることになり、今までいけたことのない花材や花型などを大きな花器でいけることができ、難しいながらも楽しい経験ができたと思っています。その頃いただいた、泉谷先生をはじめとする諸先生方の温かくも厳しいご指導が私の糧となり、現在、教授活動を続ける力の源となっています。

 

駅に挿花をして30余年 他流の方々とも交流をしています


中日いけばな芸術展に出瓶(2013年5月)

 自宅の最寄り駅に、ささやかながら花をいけさせていただいていました。始める際に泉谷先生にそのことをご相談申しあげましたら、「あなたの勉強になるから是非おやりなさい。私は難波駅(大阪)で8年間いけました」とおっしゃいましたので、「それなら私はもっと長く続けなければ!」と言う一心で、気づけば30余年がたちました。駅のエレベーター増設工事があり、いけばなの置き場所がなくなってしまったため、一応の役割は果たしたかなと一旦ピリオドを打ちましたが、駅を通る人が「いけばながあるとホッとしますね」と言ってくださることもあり、花の持つ優しさが皆さんに伝わっていたことを実感することができ、嬉しく思っています。



中日いけばな芸術展に出瓶(2014年5月)

 名古屋支部では、幹部の皆さんがとてもよくしてくださるので、いつも気持ちよく行事に参加させていただいています。
 また、小原流以外でも2000年にI.I(いけばなインターナショナル)名古屋支部に入会。他流の方々との交流を楽しみながら、花展にも毎年出瓶しています。

マンドリン演奏を楽しんで50年 いけばなも音楽も、大切なのは“心”だと知りました

 いけばなと同様に、50年前に会社で出合ったのがマンドリンです。「始めるのに年齢は関係ない。やりたいという気持ちが先生だよ」と言われ、個人レッスンから始め、日本のマンドリン音楽の草分け、故・中野二郎先生指導の合奏団プレットロ・ロマンティコに入れていただき、現在は、毎年、杉本美術館(愛知県)や、ゆうゆうの里(浜松・京都)でミニコンサートを続けています。20人ほどの小さな所帯ですので、大きい演奏会では、合奏団に所属していたOB・OGたちが全国から参集し、協力してくださいます。


中野二郎「歌の花かご」放送50周年演奏会(2007年6月 名古屋しらかわホール)

 また、個人的にはギタリストの友人との二重奏を楽しんでいます。「やさしい曲を美しく弾くことが大切」と言われ、技巧だけでなく、“心”がなくてはならないことを、音楽を通じても悟りました。
 いけばなもマンドリンも、尊敬する師に出会い、良い仲間に恵まれたことが長く続けられた大きな理由だと思っており、ただただ感謝あるのみです。


I.I名古屋支部総会オープニングで演奏(2009年6月)
【奥田 豊賀さんに一問一答】
好きな花: 日本水仙、笹百合
好きな作家: 中野二郎
好きな作品: 中野二郎作曲『こども歳時記』『漁村の一夜』など。
マイブーム:
  1. 植物の自生地を訪ねる(最近では岐阜市達目洞の河骨を見に出かけました)
  2. ボイストレーニング(健康にも良いそうです)

奥田 豊賀さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、吉田 美千代さん(淡路支部)です。一見、おおらかで何事にも動じないといった雰囲気をお持ちですが、高層ビルのエレベーターの隅で小さく震えるような可愛らしい一面もおありとのことです。どうぞご期待ください。


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