みんなのいけばな



File No.6

大槻 芳順(ほうじゅん)さん


いけばなは、美しいものを愛でる心が育まれ人の和が広がる。キーワードは「はなはともだち」。

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」。
今回は、前回の平井五百合さんから、「いけばなは大胆ですがとても繊細で、白とブルーの洋服がお似合いのやさしいお母様」と、ご紹介いただいた大槻芳順さん。
ハイキングで植物を観察し、陶芸で花器などの制作を楽しみながら、
「楽しく和やかに」をモットーにいけばなを指導されています。
平井さんとの出会いから、趣味やいけばな活動などの様子を伺いました。

華やかで明るい方というのが第一印象。一緒にいるだけで場が明るくなります。



 平井さんとの初めての出会いは2001年の春で、いけばなのイベント会場で私の友人から紹介を受けました。華やかで明るい方というのが第一印象でした。とにかく、平井さんがおられることでその場の雰囲気が明るくなり、楽しいお話にはつい引き込まれてしまうほどです。また、細やかな心配りも忘れない素敵な方です。

それ以来、平井さんの支部花展にお伺いしたり、私の支部の花展にお越しいただいたり、また、他の支部の花展会場でお会いしたりしています。ときにはいけばなの勉強会や旅行などもご一緒させていただいています。いつも楽しく、素晴らしい思い出がたくさん残っています。



ハイキングでの植物観察は新しい発見もあり、いけばなにも生かしたい。












自然の息吹を感じながら、吾亦紅の小さな花のひとつひとつの美しさに感動。

 2005年の秋、何度目かの社中展開催の折には、生徒たちと一緒に苦労と感動を共に体験することができました。会場探しから花器選び、花材の取り合わせ、会場レイアウト等々…。
まず、作品のイメージ作りから始まり、試行錯誤しながら互いに助け合い、一歩一歩進みました。大小2種類のレリーフ作りにも挑戦してみたことは、楽しい思い出として心に残りました。ハプニングもありましたが、充実した日々を過ごすことができ、貴重な体験となりました。

私はハイキングによく行きますが、自然の偉大さを実感し、その中に溶け込める瞬間が素晴らしいです。また、四季折々、植物の姿を観察することで再確認することや新たな発見もあります。この観察は、はっきりとした形を成さないものでも、その蓄積がいけばなにも滲み出てくることを望んでいます。

上から4枚の写真
会場探しから花器選び、花材の取り合わせ、そして会場レイアウトまで、生徒たちと助け合いながら共に感動を体験した社中展。

花材を前にした時の感覚がいつも新鮮で、ワクワクします。

 私がいけばなを習い始めたのは中学2年生の時で、いけばなを教えていた祖母と伯母に勧められたのがきっかけでした。
学生の頃は受験などで中断し、結婚後の子育て中は長期に休みましたが、その後、いけばなと向き合っている自分を発見し、「やはり、自分の中にいけばなが根付いている」ということ感じました。

花材を前にした時のあの感覚がいつも新鮮でワクワクします。もちろん、いけこみには多少の苦難はつきものですが、完成の瞬間の感動はたとえようがありません。そして、いけばなを介して美しいものを愛でる心が育まれ、さらに人の和が広がっていくことも実感しています。

研修課程や伝承花講座など様々な企画に参加し、より一層多くの素晴らしい方々との出会いに恵まれたことに感謝しています。いけばなの技術を修得することは大前提で大切なことですが、そこで人の和が広がることはもうひとつの魅力です。いろんな方々からいただくエネルギーで、自分自身も成長していくことができます。

生活の中の様々な要素が、いけばなというジャンルに集約されていく。



和やかなムードに包まれた日々のお稽古の様子。適切なアドバイスも欠かしません。

 30年前から自宅でのいけばな稽古や出稽古を中心に活動してきました。また、ボランティア活動として企業などでの挿花を続けています。
お稽古は、「楽しく和やかに」をモットーに心がけていますが、小原流の真髄を伝えることも大切にしています。レッスン内容のおおまかな年間スケジュールを立て、月に1度くらいは伝承花の指導を取り入れるように工夫しています。

私にとっていけばなは、「人の和が広がる“はなはともだち”」がキーワードということでしょうか。自然の中に息づくとき、美術館の空間にたたずむとき、趣味に手を動かすときなど、生活の中の様々な要素がいけばなというジャンルに集約されていくように思えます。自分を磨くことを常に心がけ、自分の作品や指導の中でこの想いを形にすることができたらと願っています。

【大槻順子さんに一問一答】
好きな花/ニゲラ
 
好きなミュージシャン/European Jazz Trio(ヨーロピアン・ジャズ・トリオ)
お薦めのアルバム/「Adagio」(アダージョ)
マイブーム/図書館


大槻さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、北海道・岩田由美子さんです。「知識や情報が豊富で、頼りがいのある方」とのことです。ご期待ください。



←File No.5 いけばなじんトップへ File No.7→


いけばなじん
いけばな教室訪問記
いけばなこども教室
いけばな特派員
いけばな小原流公式サイト




HOME

プライバシーと著作権について