みんなのいけばな



File No.5

平井 五百合さん
花の発するエネルギーをもらいながら、多くの人と知り合い、その関係を大切に続けていきたい。

人と人のつながりで紹介していくリレー形式の「いけばなじん」。
今回は、前回の永嶋浩子さんから、「家庭といけばなを両立させているおおらかなで、素敵なお母さん」と、ご紹介いただいた平井五百合さん。
副支部長としての多忙さのなかでも、
地域の花展などには欠かさず作品を出品されています。
永嶋さんとの出会いから、パッチワークの指導、
そして子育てをしながらいけばなを続けてこられた様子などを伺いました。

最初の印象は物静かで気遣いのできる方。今は、頼りになる方と思っています。

 永嶋さんとお知り合いになってから16年になります。直接お会いできるのは年に2〜3度の花展などの機会ですが、電話でのお話は比較的多く、近況を話し合ったりしています。また、いけばなについて困った時の相談や花材の調達など、お願いごともよく聞いていただいています。

最初の出会いは平成5年の4月頃で、お互いに通っていた東京・青山のいけばな教室でした。永嶋さんが受付を担当されており、私が出席カードを出して「お願いします」と挨拶をしたのが最初でした。その時の印象は、物静かで周りに気遣いのできる方だなあという感じでしたね。その後お付き合いを始めてからは、若いのに頼りになる方だと思うようになりました。

第52回神奈川県華道展出品作品


いけばな指導からパッチワーク指導まで、楽しい時間の輪が広がっています。





上写真
指導を始めてから3年になるパッチワークは、日常的に使えるポーチやバッグなどを作ります。
下写真
伝統文化こども教室でも終始にこやかに、やさしくわかりやすく教えています。
 現在、ボランティア活動として病院のケアセンターでパッチワークを教えています。
この病院ではいけばなの指導をしていた関係で、病院側からパッチワークもぜひお願いしたいとの依頼を受けて始めました。午前10時から12時までの2時間、若い方から高齢の方も一緒に指導しています。高齢の方にとってはピース作りがなかなか正確にできず、仕上がりが見本どおりにならないこともありますが、根気よくゆっくりと教えています。

高齢の方たちが無心にキルトをしている姿や、できあがったときの喜びの笑顔はとても素敵です。また、昔の思い出話を聞いたり、物の大切さを教えていただいたり、指導しながらいろんな勉強をさせてもらってます。

ひとつの作品ができあがるまでに時間はかかりますが、皆様はこのひとときをとても楽しみにされているとのことです。今後も続けてほしいとありがたいお言葉をいただいています。

研究会には子連れで参加、今の私があるのは家族の協力のおかげです。

 私がいけばなを習い始めたのは、当時勤めていた会社の華道部でした。「嗜みのひとつとして習っておいては」と、先輩方に勧められたのがきっかけです。

それ以来ずっと続けてきましたが、結婚してからの子育ての時期はやはり大変でした。研究会には子連れで参加し、ビニールシート、水筒、お菓子などを持ち込み、まるでピクニックにでも行くような様子でした。受付や会場係の先生方の配慮で隅の席を用意していただき、そこで子供を遊ばせながらの研究会でしたから、なかなか苦労しました。

子育ての時期にはやめようかとも考えましたが、「子どもが成長すると何もすることがなくなるよ」との主人の助言もあり、なんとか続けることができました。また、小田原支部の幹部になる話をいただいたときも、小学生になる子どもたちが夜の留守番を納得してくれたり、本当に家族の協力があってこその今の私だと感謝しています。その子どもたちも成長して、最近では花展を見にきてくれるようになり、うれしい限りです。





上写真
多忙をきわめる支部の業務も、持ち前の笑顔でたのしくこなしていきます。
下写真
見聞を広めるために訪れたベルギーとオランダ。ぜひもう一度行ってみたい国です。

これからは本物を見る目を養いながら、花をいける楽しさを生徒たちに伝えたい。





 小田原支部では副支部長として、年間行事の運営、会計の補助、他支部の花展や祝賀会への出席、そして地域の研究会では課題作品の採点なども担当しています。

まだまだ未熟で大変ですが、他支部に招待され、素敵な花展を拝見したり、大勢の先生方とお会いしていろんなお話をうかがえることは楽しみのひとつです。それに支部の行事や会合が無事に終わったときに拍手をいただいたときは、本当に心からうれしく思います。これからも、しっかりと支部長の補佐ができるよう勉強中です。

また、自宅でいけばな教室の運営や伝統文化こども教室での指導、秦野華道協会や神奈川県展などへの作品出品などにも携わっています。地域では小田急線の渋沢駅に他流派の数名の先生方と作品を展示しています。

これからは、植物の出生環境や様子を見学しにいろんなところに出かけ、少しでも本物を見る目を養いたいですね。そしてそのことが、花を見て「可愛い、美しい」と感動し、花をいけて楽しかったと言ってもらえるような生徒を育てることに役立てばと思います。

私にとっていけばなは、花の発するエネルギーをもらい、多くの人と知り合い、その素晴らしい関係を大切に続けていけるものです。






上写真
第53回神奈川県華道展出品作品
中写真
真剣なまなざしで課題作品を採点していく、地域の研究会での様子。
下写真
初めて参加した幹部研修会での挿花は、泉谷豊宣研究院院長(当時)から「段竹がいいですね」との、お褒めの言葉をいただきました。


【平井五百合さんに一問一答】
好きな花/ニゲラ
 
好きなミュージシャン/徳永英明
お薦めのアルバム/「VOCALIST」
マイブーム/洋裁


平井さんからご紹介いただいた次回の「いけばなじん」は、茨城県・大槻芳順さんです。「いけばなは大胆ですがとても繊細で、白とブルーの洋服がお似合いのやさしいお母様」とのことです。ご期待ください。



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